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大脳皮質ビジネスのカラクリ

※本ブログは個人的な意見や見解です。

 

ご無沙汰しております。

 

最近は新型コロナウィルス COVID-19の影響で世界が大変なことになっています。

自分の身も身の回りの人の身も、手の届かない人の為にも自分自身の行動を見直さなればなりませんね。

 

新型コロナウィルスは悪い面ばかりがピックアップされていますが、ある意味では『地に足をつける』ことを地球規模で言われているのかなとも思います。自給自足や普段何気なく行なっていた仕事の大切さやありがたさ。当たり前が当たり前でいれる幸せ。そんなことを感謝する時間にしようと私個人では思っています。

 

非難するだけではなく、この時代に感謝する一面も持ちつつ、この日々を乗り越えていきたいです。

 

さて、本題です!
前回は大脳皮質の暴走についてお話をしてきました。

今回はそんな大脳皮質を騙す『大脳皮質ビジネスのカラクリ』についてです。

 

我々の大脳皮質が皮質下を抑制する割合が10:1であるとお話ししました。

この暴走がなぜ起きてしまうのか?

 

そのポイントを

私たちの【施術】【アプローチ】は良くも悪くも、この『大脳皮質のフィルター』を通してしまいます。

このフィルターは何を基準に物事を判断(マスク)するのでしょうか?
それは【知識】【経験】です。

 

と、ご説明しました。

 

この大脳皮質のフィルターにどうひっかかるかを模索したビジネスが

【大脳皮質ビジネス】です。←僕が勝手に名付けました笑

 

我々整体業に関わらず、サービスや商品を元にビジネスを提供する者にとって、まず初めに行うことは何でしょうか??
それは『広告』『宣伝』ですね。

 

「あの〇〇さんも大絶賛!」「〇〇機構の認証を得ている!」「累計販売数〇〇個突破!」「使用者の〇〇割が満足!」

 

よく聞きますよね。通販番組などでは100%の如く聞きます。

 

我々整体業では

「改善率70%」「リピート率80%」「医師からの推薦文あり」

など様々な謳い文句があります。それ自体は悪いことではありません。結果は結果として載せるべきです。

ここでポイントが!

それは自分が入っている数字・内容ですか?

です。

 

まず第一段階でこの言葉が『大脳皮質のフィルター』を通ります。

大体の方が70~80%の具体的数字に好印象を持ち、著名人や難しい機関名が出てくれば興味が湧き、販売数や実際のお客様の実績数に魅かれます。これは仕方ないです。人間の脳のカラクリです。テレビや雑誌、親から聞く言葉、身の回りに溢れているモノがそうさせるのです。

これが【報酬系】という脳のメカニズムを回します。それが【行動】を促します。

報酬▷行動▷報酬とくれば脳はその行動を疑わなくなります。

たとえその行動が自分の身体に合っていなくとも...

 

ここで問題です。

 

数多く出回る商品やサービスの実態は各ホームページや商品説明などによって明らかにできます。

「〇〇成分〇〇%配合」とか「身体の〇〇機能に影響を及ぼす」などです。

相手を知ることはこの情報社会では容易です。むしろ、売り手より買い手の方が詳しい時代です。

グ〇〇ル先生に聞けば無数の情報を引っ張ってきてくれます。

 

でも、でもですよ。

それを使うor受ける自分の身体のことって知っていますか?

そう人間の身体のことなんですけど。それ以上に【自分の身体のこと】です。

人の体の知識は専門書もありますし、様々な先生方が情報を発信してくださっているので、専門家でなくともある程度までは知ることができます。

 

でも、自分の身体を知ることって簡単じゃないんですよ。

 

例えば「生まれた時の話」や「出生〜3歳」までの出来事覚えていますか?
生まれた時から今までの人生の中での怪我を全て覚えていますか?

この覚えているという行為が「大脳皮質」の役割の一つです。

 

私が臨床やっててすぐに全て答えられる人は2割もいないですね。

大体の人が知らないか忘れています。ということはほとんどの人が【今の自分】しか知らないんです。

でも、今の自分は何で構成されているのでしょう。それは【過去の自分】です

 

人間という器はある程度決まっていても、その人自身は過去の積み重ねの上に存在しているわけです。

 

その自分の身体のことを知っているのは大脳皮質ではない。

 

我々の進化をずっと見守ってきた皮質下の脳(旧脳・脳幹部)とよばれる者達なのです。

 

これは良い・悪いと判断しているのは大脳皮質であり、身体の本当の声を発しているのは皮質下にあります。

身体が健康になるには皮質下の声に耳を傾けなければならないと思います。

もちろんこの考え方が全てとは言いません。信じることで報われる世界もあります。宗教などはその典型例ですね。

 

例として我々整体業を例に挙げていますが、

その人の大脳皮質が良いと思うことを発信し、その人に言い続け、大脳皮質が喜ぶことをしていればビジネスが成り立ちます。

そこにプラスαして「価格」という要素が加われば、それはビジネスモデルとしては良いモデルとして成り立ちますね。

 

しかし、この世の中、双方の共存が必要になっているのは確かです。

言っても人は満足することにお金と時間を支払い、それが生活を豊かにしますし、日々の活力になります。

決して否定しているわけではありません。必要な方に届けばという想いです。

 

自分にとって何が必要なのか。

自分が求めているサービスは何なのか。

 

自分の身体を知ることも大切です。

今の自分が豊かになることも大切です。

 

私は日々の臨床の中で過去の事象に対する問診を細かく行い「身体ストーリー」を構築します。

現在抱えているお悩みの殆どが過去の事象から影響を受けているからです。

過去を紐解くことは、その人の身体の特徴や得意不得意まで知ることができます。

そうです。自分の身体を知るところから私のアプローチは始まります。

それが皮質下にアプローチする第一歩なんです。その人に自分の身体を知っていただく為の最初のステップです。

まずは自分の身体を知りましょう。そこから始めましょう。

 

我々人間は選択する知性を持っています。

正しい選択をしていきましょう。

 

次回は【大脳皮質と皮質下の違い】についてお話しします。

 

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